こんにちは、ganmaruです。
今回は当ブログでも紹介していた歯磨剤のひとつ
Systema ハグキプラス PROが2023年9月6日から
自主回収を行うことになったというニュースについて解説します。
Systema ハグキプラス PROってどんな歯磨剤?
Systema ハグキプラス PROはライオン歯科材株式会社が
販売している歯磨剤の1つです。
『ホストケア成分(オウバクエキス)の配合により、
「歯の土台(歯肉や歯槽骨などの歯周組織)を守る力」を引き出して
歯周病を予防するペーストタイプのハミガキ』
と、主に歯周病予防用として販売されている歯磨き粉となります。
ただし、この歯磨剤にはフッ化物であるフッ化ナトリウムも含まれており
その濃度は1450ppmFと国内で取り扱える最大濃度となっているため
むし歯予防にも十分な効果を発揮します。
Systema ハグキプラス PROが自主回収になった理由
Systema ハグキプラス PROが今回自主回収になってしまった理由は
『「Systema ハグキプラス PRO」に配合している一部原料の
製造メーカーにおいて、製造・試験方法が承認書の記載から
逸脱していることが判明したため』と説明されています。
ちなみに、安全性及び有効性への影響はないことがすでに
確認されているそうなので、そのまま使用しても大丈夫だけど
心配な方は返品してください、という内容も記載されています。
Systema ハグキプラス PROの問題があった成分は?
今回自主回収があったのはSystema ハグキプラス PROのみで、
他の歯磨剤はすべて対象外でした。
つまり、Systema ハグキプラス PROのみに使用されている成分に
自主回収の原因があったと考えるのが妥当だと考えられます。
Systema ハグキプラス PROは前述したとおり歯周病予防に
重点をおく歯磨剤なので、歯周病予防の成分の可能性が高いです。
歯周病予防の成分としてSystema ハグキプラス PROが推しているのが
- ビタミンE(酢酸トコフェロール)
- トラネキサム酸
- IPMP(イソプロピルメチルフェノール)
- オウバクエキス
辺りとなります。
ビタミンE、トラネキサム酸、IPMPについて
ビタミンE、トラネキサム酸、IPMPについては、
ライオン歯科材株式会社が出す歯磨剤
Systema SP-T ジェルに含まれている成分です。
それにもかかわらずSystema ハグキプラス PROのみが
自主回収となっているため、上記3つの成分は特に問題ないと考えられます。
オウバクエキスについて
オウバクエキスはSystema ハグキプラス PROに含まれる
独自の成分のため、これが自主回収の原因になった可能性が
高いと考えられます。
では、オウバクエキスについて詳しくみていきましょう。
『オウバクエキスはミカン科のキハダという樹木の周皮から
抽出したエキスで、“抗炎症”と“歯ぐきをひきしめる”作用から、
ライオンが歯周病予防の有効成分として独自に承認を取得した成分です。』
上記に書かれている通り、オウバクエキスは自然由来の成分で
歯ぐきに良い作用を与える可能性があるといわれています。
オウバクエキスが原料製造所において製造・試験方法が承認書の記載から
逸脱していた、ということが原因のためオウバクエキス自体に問題があった
というわけではなさそうですね。ですので、現在使用している人も
慌てて使用を止めましょう!というものではないようです。
ちなみに、ここまで書いた時点で消費者庁のHPで
オウバクエキスが原因だったというページを発見しました(笑)
気になる方はこちらで確認してみてください。(消費者庁:リコール情報サイトより)
まとめ
いかかでしたか?
今回はライオン歯科材株式会社のSystema ハグキプラス PRO
という歯磨剤が自主回収に至った原因について解説しました。
以前解説した歯磨剤によるアナフィラキシー発生のような内容とは違い
記載内容の逸脱が原因と聞いて、私も少しホッとしました。
歯磨剤によるアナフィラキシーについては下記の記事を参考にしてください。
最近の歯磨剤には様々な薬用成分が含まれているため、
今後も注意しつつ使用していこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。